ここ最近、土日は競馬ばかりを見て過ごしています。
ある日、ふと”馬が出てくる映画”って何かないのかと調べてみると、何作品か面白そうなものがあり、中でも『シービスケット(2003)』と『ムスタング(2019)』が大変興味深かったので、加入しているサブスク(Netflixとアマゾンプライムビデオ)で検索。
前者はシービスケットというアメリカの実在した競走馬を元に書かれた同名の小説を原作としたもので、そこそこ有名な作品らしいが調べるまでは全く知らなかった(ムチムチの実の無知人間)
実在する競走馬が元となった映画なのでこちらを視聴したかったが、残念ながらサブスクでの視聴は出来ず。
『ムスタング』はNetflixで視聴することが出来た。
しかも配信終了日が6月14日。なんとか滑り込みで再生。
こちらの映画は刑務所の服役囚が野生馬を調教する社会復帰プログラムを経て、家族との関係を修復させていくというストーリー。
この社会復帰プログラムは、2019年時点でアメリカの刑務所で実際に行われているもので、このプログラムに参加した受刑者の出所後再犯率は極めて低いらしい。(受刑者の出所後再犯率の高さは日本でも問題になっている)
フランスとベルギーの合作映画で、展開自体はありがちではあるが、安直なハッピーエンドではないところなど、いかにもフランスっぽいところがあって、全体的な雰囲気も静かで落ち着いているのは好感が持てる。
それでも舞台が刑務所ということで、相応の緊張感があり、暴力的なシーンもある。馬と人間の心温まる映画だなと思っていたところで、ああ、やっぱりここは刑務所なんだなと思わせられる場面も。この記事はただの日記なのでネタバレは極力避けますが。
ムスタングは野生化した馬のこと。当然、野生馬ですから気性が荒いのですが、主人公が調教することになった馬はその中でもさらに気性が荒い馬。また、主人公も気性の荒い人間なので、気性難同士がお互いを調教し合っているような、そんな感じ。
それでもお互いに心を通わせ、主人公も自らアンガーマネジメントを受けるようになったりと、行動にも変化が現れるように。
刑務所から出たくない気持ち、ちょっとわかるんだよな。
日本では未公開の映画。ただこうしてサブスクで観ることができるので、やはりいい時代に生まれたものだな。
主演はマティアス・スーナールツ。この俳優の主演映画は初視聴。非常に演技が上手い。娘との会話のシーンとか、主人公の境遇は全く共感できないのに同情して泣いちゃいそうになった。
先も述べたが、展開としては割とありがちで、テーマも人と動物の交流という珍しくないもの。
ただ、所々で予想を裏切ってくる。なんでもかんでもうまくはいかない、理不尽に巻き込まれるし、罪も消えない。それでもやり直しはできる。ご都合主義のサクセスストーリーではなく、現実的な映画。
と、映画全体としては個人的には高く評価したい。
馬好きの方におすすめできる映画かと言われると…。ただ馬が好きというだけで観るには重いし、馬がメインの映画ではないので…。馬と殴り合いの喧嘩までするんで…。
しかし、観て損する映画ではないので、気になるようならといったところ。
以上、『ムスタング』視聴報告でした。
コメント
ロックユーという、馬上の槍試合の映画があります。馬が騎士を乗せて走っていく場面で、馬の目がキッとやる気が出てる目になるのがかわええです。
あと、ライスシャワーの光るアクリルスタンドプレゼントしたいっす。