ガブリアス参戦
2020年、1月9日。ポケモンダイレクトにて、ソードシールドに登場していなかった過去のポケモンの参戦(一部)が発表された。
その中には、過去にも環境を荒らしまくったガブリアスが…。
みんなが口を揃えてフライゴンは終わったとか言うわけです。
だが、実際は違う。そもそもガラル環境でのフライゴンの使用率はそこまで高くなく、参加していなかったガブリアスの代役を果たしているとは到底思えません。
それもそのはず。ガブリアスとフライゴンは全く別のポケモンで、役割が異なるから。なので、ガブリアス使いがガブリアスと同じようにフライゴンを使用しても、当然、その代わりにはならない。結局、地面枠はドリュウズ、ドラゴン枠はドラパルトに占領されている。
つまり、
フライゴンは終わる以前に始まってすらいないわけで…。
ただ、だからこそガブリアスの復活はフライゴンにとって福音となるのではと私は思うわけです。
ガブリアスがフライゴンの救世主となる可能性
私もフライゴンちゃんが好きなので、よく使用するんですが、世のフライゴンは過去の経験からガブリアスだけは絶対に倒せるような型が多いです。
多くの人は、ガブリアスはフライゴンの完全上位互換なのでフライゴン相手には負けないと思っているかもしれませんが、フライゴン使いにとって自分は絶対に勝てると思って突っ込んでくるガブリアスはカモです。
代表的なのが、スカーフフライゴン。
ガブリアスの素早さ種族値は102、フライゴンの素早さ種族値を2上回る嫌がらせみたいな種族値ですが、フライゴンがスカーフを巻いてたら絶対に抜かれないと思って突っ込んでくるガブリアスのAssをズブリアスできます。
ただし、ガブリアスがスカーフを持っていたらフライゴンのフライが完成します。
個人的に一番有効だと思っているのが襷フライゴン。
フライゴン程度なら一発で倒せるやろと思い込んだガブリアスさんに襷で耐えて、返し技の流星群で葬り去る。
ガブリアスが襷を持っていた場合、フェイントでこちらが先制することができます。フライゴンがフェイントを持っていることは以外と知られていません。
ダブルチョップは知らん
と、フライゴンはガブリアスをカモにできることがわかったと思います。
しかし、これは過去の環境のお話。
やはりガブリアスには勝てない?
ガブリアスがガラルにやってきたら何が出来るか。そう。
ダイマックス。
先述の一見、有効そうな襷フライゴン。
ガブリアスがダイマックスをしてしまえば、フライゴンの流星群程度、普通に耐えてしまいます。
(ガブリアスが対ドラパルトなどを想定して弱点保険を持っていることを考慮すると)
ガブリアスが弱点保険を持っていた場合、もう手がつけられなくなってしまいます。
スカーフを持っていても耐えられる、メガネやハチマキを持とうものなら先に屠られる。
ご自慢の地割れも効かない。
竜舞型ならどうか?
仮に対面最初のターンでガブリアスがダイマックスをして、ダイドラグーンを浴びせてきたとする。
フライゴンは襷を持っていて、それを耐える。ダイドラグーンの追加効果で攻撃が一段階下がる。その後、龍の舞で素早さ、攻撃を一段階ずつ上昇させる。
この状態で、フライゴンの能力補正は、素早さ1段階上昇のみ。
あとは上記の通り、普通に攻撃を耐えられ、弱点保険で手がつけられなくなる。
ガブリアス、対面でどう倒す?
ダイマックス環境下において、フライゴンはどう戦えば良いのか。
ダイマックスにはダイマックスで返す他ないだろうと思います。
仮に、相手のガブリアスが弱点保険を持っているものとします。
そして、フライゴンはダイマックス時、相手のガブリアスのダイドラグーン(ダイマックスげきりん)を確定で耐えるように調整した特殊型とします。
努力値配分は H68 B116 C244 D4 S76
この場合、ガブリアスの方が先にダイドラグーンを放ちます。フライゴンはこれを耐え、弱点保険の効果が発動し、攻撃、特攻が2段階ずつ上昇します。(この時、フライゴンは先にダイドラグーンを受けているので、攻撃上昇は1段階のみ。このことを考慮して、フライゴンは特殊型)
そして、2段階上昇した特攻から放たれるダイマックスりゅうせいぐん、ガブリアスは死…なない。(82~96.7%(確定2発))
そう、ガブリアスの種族値はH108 B95 D85と、なかなかの高耐久。彼が主人公と呼ばれる所以である。
しかし、これにも対策法はある。
ダイマックス時、ガブリアスに出来てフライゴンに出来ない芸当。
ダイジェットである。
ダイジェットは、飛行タイプのダイマックス技で、素早さを1段階上昇させる追加効果があることはみなさんご存知だろうと思います。
ソードシールドより前は、技マシンのラインナップにつばめがえしがあったので、ガブリアスも覚えることが出来ましたが、今作はつばめがえしがラインナップから外されており、ガブリアスは飛行タイプの技を覚えることができなくなりました。
一方のフライゴンは、エアスラッシュを覚えることが出来るので、ダイジェットを放つことが出来ます。
(フライゴンに出来てガブリアスに出来ないことがまた一つ増えてしまった…。)
教え技やポケモンホームから送られてきたガブリアスについてはまだどうなるかわからない(ホームから連れてきたポケモンは対戦で使用可能か、新しく追加される教え技に飛行タイプの技はあるのか等)ので、考えないものとします。
先程と同じ条件で
1ターン目、ガブリアスが先制でダイドラグーン
↓
フライゴン、これを耐えて弱点保険発動
特攻が2段階上昇している状態で、ダイジェット(ダイマックスエアスラッシュ)
H4振りガブリアス(ダイマックス) 25.8~30.4%(確定4発)
↓
素早さ1段階上昇したフライゴンが先にダイドラグーン(ダイマックスりゅうせいぐん)
H4振りガブリアス(ダイマックス) 83.1~97.8%(確定2発)
合計 108.9~128.2%(確定1発)
ガブリアス、ここに眠る。
と、全て思い通りに行った場合、対面でガブリアスを葬ることが出来ました。
ガブリアスがいのちのたまを持っている場合はどうあがいても無理です。
耐えたとして、その後の攻撃で削りきることが出来ない。
さっきから弱保前提で話を進めていたのは珠持たれたらどのみちやべえからなんですね。手のつけようがねえ。
先程からガブリアスを対面で倒せるからこそ、ガブリアスの追加がフライゴン活躍のきっかけみたいなことを書いてますが、珠は無理よ。
ただ、フライゴンガブリアスの対面では、ガブリアスの出来ることはドラゴン技くらいしか無い(フライゴンの特性がふゆうで地面タイプが通らない)ので、控えにフェアリータイプのポケモンを忍ばせておけば相手のダイマックスターンを減らすことは可能です。
対面性能が完全でなかったとしても、相手に思考停止で突っ込ませない、駆け引きをさせるというだけでガブリアス相手にフライゴンを繰り出す意義はあると思っています。
ちなみにこのフライゴン、素早さはダイジェット時、最速ドラパルト抜き調整となっています。ダイマックス時、相手がいのちのたまを持っていなければダイドラグーンを耐えることが出来ます。
結論
ガラルの地に舞い降りたガブリアスはフライゴンの救世主になり得るか?
ガブリアスが居たところで、フライゴンを使わない人は使わない。
どうせなら張り合う相手がいた方が楽しいだろう。結局、私が言いたいのはそういうことです。
フライゴン<ガブリアスの図式があまりにも固定されているからこそ、フライゴン相手なら絶対に勝てる、そう思い込んでいるガブリアス使いの欺瞞を暴く。それが出来る環境になるだけでもガブリアスはフライゴンの救世主となる可能性はあるのではないか、そう思います。
この記事の内容はまだ、机上の空論でしかなく、実際にガブリアスが来てみないとどうなるかわかりません。教え技でガブリアスに強力な技がもたらされるかもしれません。新たな準伝説ポケモンの登場で、あのガブリアスすら環境に太刀打ち出来なくなるかもしれません。
逆に、優秀な教え技がフライゴンにもたらされることで、フライゴンの時代が来るかもしれないし、そもそもガブリアスすらいなくなった環境で、これまでと変わらない日々を過ごすこともあろうかと思われます。
それでも私はフライゴンの可能性を諦めたくないのです。
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