これはゲームと呼んで良いのか、1ドル札を眺めるだけのゲーム『One Dollar Simulator』をレビューしていきます。
実況動画↓
1ドル札、内から見るか?外から見るか?
まず、ゲームが始まると、大自然の中、石と石に挟まれる1ドル札が目に入ります。

マウスを動かすことで、1ドル札を中心に視点を移動することが可能。また、スクロールによってズームイン、ズームアウトをすることが出来ます。

キーボードの「W」キーを押すことで、1ドル札になり、1ドル札の視点から森を見渡すことが出来ます。

キーボードの「M」キーを押すと、近くにあるラジオから音楽が流れます。

操作はこれだけです。
俯瞰視点で1ドルと自然を眺めるも良し、1ドル視点で自然に囲まれるも良し、好きな方でゲームを楽しみましょう。
1ドルの行方について
このゲームの価格はドル単位だと1ドルでの販売となっているため、1ドルを払って1ドルを眺めるゲームを購入する事になるのですが、おそらく、それがこのゲームの本質です。
ゲームのタイトルはOne Dollar Simulatorなので、内容としては1ドルをシミュレーションするゲーム。しかし、ゲーム内の1ドルは大自然の中、使う場所も人もおらず、また、石に挟まれているため、風で飛ばされることもない。結果三人称視点、一人称視点共に眺めることしかできず、ゲームとしては成立しない。結局1ドルだけでは何も出来ません。
やはり、お金というのは使ってこそだろうと思います。シミュレーターゲームであるなら、1ドルを使えるようにすべきではという意見も尤もですが、
実は、1ドルなら既に使っています。
このゲームの価格は丁度1ドルであるため、このゲームを購入するには当然1ドルを使う必要があります。
One Dollar Simulatorはゲームを購入する前から始まっています。
購入するために使った1ドルは役目を終え、1ドル札という仮の肉体を持ってゲームの中に移動します。そして、1ドルという数字だけがSteamを通し、一部開発者に還元され、再び天下の回りものとなります。
ここまで考えて作られているかはともかく、シミュレーターというジャンルを逆手にとったようなゲームです。
1ドル相応の価値は有り
個人的には1ドルを払う価値はありました。自然環境の中にある人工物や、緩やかに吹き続ける風など、どこか不気味な雰囲気があり、1ドル分はもう楽しみました。
遊べる要素が少ないので、ゲームとしてはクソゲーですが、雰囲気やゲーム性から奇ゲーと呼んでも差し支えないような気がします。
ゲーム開発側の人間としても、視線の固定や移動、フィールドの雰囲気造りなんかも参考にする部分はありました。(容量関連は少し参考には出来ませんが…)
また、このゲームはUnityで開発されているので、フィールドには見覚えのある建物が。

私もゲーム開発で使用したアセットです。こういうのを見つけると少しテンションが上がります。
コメント
仮校舎があるじゃねえかwwww